こんにちは、堀井です。
まずはこちらをご覧ください。
2019/1/14にβ版の配布が始まり、V界隈に衝撃をもたらしたバ美声です。
作者は”はんそで工房”の”はんそで”さんで、投稿日現在は ver1.05 がBOOTHにて 2,000円 で販売されています。
無料体験版で動作に問題ないようでしたら購入しましょう。
Macユーザーは残念ですが、現在の動作環境はWindowsのみです。
動作確認環境
OS:Windows 10(Mac非対応です)
オーディオインターフェース:Rubix24
マイク:AT2020
CPU:corei7-9750H
GPU:RTX2060※引用元:BOOTH はんそで工房のQ&A
目次
バ美声って?
この記事にたどり着いた方にはもしかしたら不要かもしれませんが、手始めにバ美声とはなんだ?と言うところから説明させてもらいます。
簡単に言えばボイスチェンジャーです。
可愛い声を出したいおじさんをはじめとして・・・はじめとして・・・、他に誰かいるのかな。
可愛い声を出したい人が使うツールとなっています。
もちろんボイスチェンジャーそのものは既に世に沢山あり、本格的な機材の例を挙げるとあの魔王マグロナちゃんも使うVT-4があります*1。
ちなみにVT-4はこちら。
※使い方が分からないので私は持っていません。
使用に際した質問にはお答えできませんのでご留意下さい。
VT-4は厳密にいえばボイスチェンジャーではなくボイストランスフォーマーですね。
ボイス・トランスフォーマー VT-4 は、人間のもつ「声」という楽器に変化を加えるエフェクト・プロセッサーです。
ナチュラルにピッチ補正された美しいサウンドや、大きく加工された破壊的なサウンドなど、あなただけのオリジナリティあるサウンドを作りだすことができ、ソロ・アーティストやDJ、バンドのボーカルなど、使用者のスタイルを問わず活躍します。
ピッチ・シフトやボコーダー、ハーモニー、ハード・チューンなどの印象的なエフェクトも手元のスライダーやノブ、ボタンで簡単にコントロールでき操作性は抜群。
※引用元:Roland VT-4紹介ページ
なぜバ美声?
そんな中、なぜこのバ美声が厚い支持を受けているかと言うと、数あるボイスチェンジャーの中でも廉価で、かつ初心者でも手軽に使えるからです。
具体的な設定画面はこう。
β0.267時代なので見た目はだいぶ変わっていると思います。
「高度な設定」にチェックを入れてもこの量です。
入出力デバイス、ループバックのON/OFF、あとは声の高さ設定でほぼ完了。
ちなみにフリーソフトである恋声の設定画面はこちら
※画像は恋声公式サイトより
もちろん恋声でも設定数は非常に少ないのですが、少しだけ専門的な知識(音域とかフォルマントとかピッチとか)が要求されます。
その上を行く簡素さがバ美声にはあるため、初心者には非常にありがたいですね。
動作環境
まずは私の動作環境からです。
- Windows10 Home 64bit(OS)
- NETDUETTO(仮想オーディオデバイス。リンク先は SYNCROOM ですが、NETDUETTOの新名称です。)
- バ美声(ボイチェン)
- GoogleChrome
- Discord(ゲーマー向けチャット・通話アプリ、今回はデスクトップ版を使用)
ちなみに仮想オーディオデバイスにVoiceMeeter Bananaを使っている方はご注意ください。
・VoiceMeeter Bananaを起動すると落ちる
バ美声を起動する前に、Bananaの設定の出力デバイス(HARDWARE OUT)を「WDM」から「MME」に変更してください。
これはBananaをミキサーとして使いたい場合であり、単純にOBS等に流したいだけであれば、そもそもBananaを起動する必要はありません。※引用元:BOOTH はんそで工房のQ&A
以下、各環境の設定です。
WindowsOSでの設定
今回私の環境では特別な設定を変更する必要はありませんでした。
ボイスチャットができる環境下であればOKかと思います。
強いて言えば
- OSの設定を開き、マイクのテストで音を拾っている表示(マイクの絵の隣にある青いバーがそれです)がされている
- YouTubeなどを開き音声が聞こえる
です。
NETDUETTOでの設定
NETDUETTOの設定を
- ASIO
- ASIO Driver
- 44100Hz
として、他に
- “入力のモニタリング”項目を”モニタリングしない”に設定する
- 画像左側”Twitter連携”の下にある”インプット”をミュートにする
NETDUETTOは別途出力を行うので、二重出力になって音声がダブるのを防ぐためです。
バ美声での設定
- 入力デバイス:マイク
- 出力デバイス:NETDUETTO
- ループバック:オンにしてヘッドホンなどに設定するとボイチェン後の声が聞こえます(が、別に必要な設定ではないです)
GoogleChromeでの設定
Chrome内でマイクを有効化するには?
Discord公式ページから飛べるこちらの記事を参考にしました。
まずはChromeの設定ページを開きます。
次にサイトの設定を開き、
マイクの許可設定を確認します。
画像のようにDiscordが許可されている状況であればOKです。
許可されていない場合の設定方法ですが、上記リンクに飛んで確認してください。
Discordでの設定
Discord公式ページにも対応策が書かれていますので、下記の設定でダメな場合は一読ください。
まず、ホーム左下のマイクボタンがミュートになっていないことを確認します。
なおこの画像ではミュートになっています。
その後、ユーザー設定画面を開き、下記の通り入力デバイスを選択します。
- 入力デバイス:NETDUETTO
- 出力デバイス:ヘッドホンなど(ボイチェン後の声を相手に届けるという意味では関係ない設定です)
なお、マイクテストで返ってくる声は地声になるはずです。
設定が終わったら
マイクテストでは地声は返ると思いますが、どうやら設定自体は上手くいっているようです。
“ようです”と書くのは音声テストをする方法が私にはないからです。
逆に聞きたいんですけれど、
女声テストを聞いてくれるような友達います???
と言うことで、バ美声のループバックで変声された声が聞こえてきたことと、入出力デバイスを同様に設定し、Skypeの音声テストを行った結果問題なく女声が返ってきたため、設定が上手くいったと判断しています。
それではここからはよくありそうな質問コーナーです。
よくありそうな質問
バ美声の出力デバイスにNETDUETTOが表示されない
こんな感じでNETDUETTOが表示されないんだけど!!?と言う場合です。
対策ですが、一度OSの設定を確認してみてください。
画像のように無効になっている可能性が高いです。
アイコンを右クリック→有効、としてください。
その後、必ずバ美声を再起動してください。
それでも表示されない方、もしかして録音タブで有効にしていませんか?
“再生タブで有効にする”が正解ですので、念のため確認してくださいね。
声がダブって聞こえる
私の環境下では特に問題なかったですが、OSの設定が原因の可能性があり得ます。
サウンド設定から出力デバイスのボリュームを0にする、または
ミュートにしてみてください。
どちらかでOKです。
ちなみに今回私の使っているオーディオインターフェースがZOOM UAC-2ですのでこのように表示されていますが、スピーカーで音楽を聴く人はスピーカーを、ヘッドホンで音楽を聴く人はヘッドホンを選択してください。
音が出ない
プツプツする
可愛い声が出ない
録音したい・配信したい
全てバ美声のreadme.txtに書かれています。
説明書読まずにゲームするタイプでしたらこれを機会に読んでみてください。
機材について
今回私が使用した機材は以下の通りです。
- SM-58(マイク)
SHURE ダイナミックマイク SM58 スイッチ無し SM58-LCE 【国内正規品】
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: エレクトロニクス
- UAC-2(オーディオインターフェース)
ZOOM USB3.0 オーディオインターフェイス UAC-2
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: エレクトロニクス
- MDR-CD900ST(ヘッドホン)
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
- メディア: エレクトロニクス
とはいうものの、ここまで値が張るアイテムは必須ではないです。
そもそもオーディオインターフェースを使う必要はなく、音さえ拾ってくれるのであれば安いヘッドセットで全く問題ありません。
使ったことはありませんが例えばこんなのとか。
サンワサプライ タブレット用ヘッドセット MM-HS526TAB
- 発売日: 2015/02/01
- メディア: Personal Computers
音質に関してはなんとも言えませんが、若い設定でネカマをしたいなら安い方がいっそリアリティがあっていいのかもしれません。
以上です。
音の流れさえ理解できれば理屈を考えながら設定できるので、そこまで難しく感じないかな??と思います。
マイク入力 → NETDUETTO → バ美声 → Discordなど
ですよ~。