Kindle Unlimitedで読んだ小説あれこれ

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こんにちは、堀井です。

2024年9月24日(火)14:00~10月20日(日)23:59まで、Amazonプライム会員限定でKindle Unlimited 3か月無料キャンペーンが行われています。

キャンペーンページ – Amazon

Amazonプライムに加入している必要がありますが、新規登録者や暫く登録していなかった人は1か月無料キャンペーンなども同時に行われているはずです。

また、10/19(土)、10/20(日)にはプライム会員の買い物がお得になる期間こと、プライム感謝祭が行われています。

つまり

1.9/29(日)にプライムとKindle Unlimited両方に加入する

2.プライム感謝祭が終わったらプライムを解約する

3.12/28(土)までにKindle Unlimitedを解約する

とするとなんだかコスい真似もできてしまいます。

ちなみにAmazonは解約処理を行っても即時解約でなく、有効期限までは使えるのでもっと露骨な真似もできますが。

それはそれとしてサブスクの収入源のそこそこの割合で解約忘れがあるみたいですし、お互い様(?)なのかも。


Kindle paperwhiteについて

さて、自分は小学時代にズッコケ三人組を読んで、中学時代に西尾維新の君と僕の壊れた世界を読んだことで、活字にはあまり抵抗を持たない生活を送ってきました。

就職して暫く読書からは離れてweb記事ばかり読んでいたのですが、ふとKindle Paperwhiteを購入したことで、Kindle Unlimitedに加入したことで割と熱が復活しましたので色々読んでみたんですよ。

Kindle Paperwhite (16GB) 6.8インチディスプレイ 色調調節ライト搭載 広告なし ブラック

実物はこんな感じ。

持ってみるとこんな感じ。


メリット

・起動が10秒も掛からないので本を取り出すのと同じ感覚で読み始められる

・そこそこ大きさもあるし、文字サイズも調整可能なので小説を読む目的であれば十二分に適している

・充電の持ちが非常によく、通勤の往復電車で読む分には長期間充電せずに使える
 → カタログ上ではフル充電すると最大10週間も持つとのこと。

・シリーズまとめができる機能がようやく付いた
 → と言うか、これがなかったせいで今まで購入に二の足を踏んでいた


デメリット

・レスポンスが(おそらく想像よりも)悪く、タップして10秒後に反応することもちょくちょくある

・活字を長時間読んでも疲れづらいのを目標として色調が調整されているのか、画質はモノクロなのでマンガのカラーページを楽しむのが目的の場合は絶対にやめた方がいい
 → そもそも 300ppi(Pixels per inch) だし。

・まあまあ重量があるので、カバンに入れると存在感を増す
 → 自分は荷物の軽量化を重視しているため、余計に重く感じる


さて、今からご紹介するのはUnlimited読み放題対象、つまり加入者は制限なく最後まで読めるものばかりです。
多すぎて分からない!とか対象じゃないのも結構あって探すのが面倒くさい!と言う人はどうぞ。

若干のネタバレを含みます。

黒い家 (角川ホラー文庫)

https://amzn.to/3NagoMd

作者:貴志 祐介
ASIN ‏ : ‎ B009GPM5GM
発売日 ‏ : ‎ 2002/8/9

あらすじ

生命保険会社に勤める主人公が、呼び出された顧客の家で死体を見つける。

顧客は保険金の請求を行うがどうにも顧客の様子がおかしく、警察とは別に捜査を行うが・・・。

感想

22年も前の作品です。

読んでいる途中怪しい家と言う共通点からバイオハザード7を思い出しましたが、登場人物もややその気がありますね。

今や軽く使われるようになりましたが、所謂サイコパスが犯人なのでストレートな死への恐怖が駆り立てられます。

超常的なものが出てくるわけではなく犯人の純粋な悪に襲われる展開となっており、開けた場所にいるはずなのに密室を味わえる表現が怖かったです。

事故物件7日間監視リポート (角川ホラー文庫)

https://amzn.to/4dpvtEk

作者:岩城 裕明
ASIN ‏ : ‎ B084SW1XRV
出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA

あらすじ

リサーチ会社を営む主人公が高額報酬につられて怪しいマンションの調査を行う。

住人が自殺したのをきっかけに隣人が続々と引っ越して、その階のみ無人状態になっているそうだ。

主人公はアルバイトの大学生を1週間寝泊まりさせ、その様子を管理人室から観察することにしたが、段々と奇妙な現象が起こり始めて・・・。

感想

こちらは約5年前の作品。

先ほどの作品と違い超常現象が次から次へと起こります。

理屈なしの怖さは個人的にはピンと来なかったです。

ただこれらの現象が自らに漸近してくる恐怖感は、人間の生み出せるものとは違う怖さがあってハラハラしました。

映像では見たくないですねえ。ホラー苦手なので。

ちなみに筋トレだけは本当によく分からなかったよ。

ドグラ・マグラ(上・中・下)

上巻
中巻
下巻

作者:夢野久作
ASIN ‏ : ‎ B00H4N2LEE
出版社 ‏ : ‎ ゴマブックス株式会社

あらすじ

目を覚ました主人公は自分が記憶喪失であることに気付く。

どうやら独房のようなところに閉じ込められているみたいだが、何も思い出せない。

隣の部屋からは女の声が聞こえてくるが、自分の婚約者だとか、死から蘇っただとか訳の分からないことを言う。

食事を差し入れる窓から伸びた手に問いただすと、
間もなく精神医学者を名乗る男が現れて「自分自身の名前を思い出すことで全て解決する」と言う。

一体自分の身に何が起こっているというのか?思い出せば本当に全て解決するのか?

感想

「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われている日本探偵小説三大奇書の一つ。

1935年刊行なので文語も口語も古い言い回しばかりで本当に読みづらい、注意されたし。

ちなみに「精神に異常を来たす」と言われる原因はいくつかあり、どうも主人公は精神病らしく、自分の見ている景色が本当に正しいかの明言がされないままに話が進む点と、作中作中作がしばしば出てくる点が話をややこしくしている。

作中作中作とは何ぞや?
例えば主人公が本を読むシーンがあるが、その中で狂言話者が現れて過去に起きた外国でのエピソードを語るシーンがあったりする。
このようにネスト構造が深く、自分は何を読んでいるのか?主人公が本当に体験したことなのか?それとも主人公の精神状態が生み出した幻想なのか?を常に考えさせてくる。

さらに中巻はその作中作中作が全てを占めているので理解に苦しむし、見ようによっては下手な構成ともとれる。

ただし下巻になると急遽ストーリーが急展開を見せて収束に向かう。

中巻までと比べると解放感も勢いもあってスイスイと読み進められるが、読破した結果なんだかんだ腹落ちしきれずにしこりを抱えたまま本を閉じることになる。

主な登場人物は10名といないのにも関わらず、こうも難解に書けるのは驚嘆する。

ただ文章の構成は本当にキツいので、中二病をこじらせてモチベーションが高い内に読み切るのがいいのではないかと・・・。

青空文庫でも読むことができるので、身近な中学生にお勧めしてみてはいかがでしょう。

なんか色々書いたけれど、ストーリーの大枠も理解できたし個人的にはそこそこ面白かったですよ。


謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)

https://amzn.to/4ekisgV

作者:東川篤哉
ASIN ‏ : ‎ B009O94QEE
出版社 ‏ : ‎ 小学館

あらすじ

豪邸の令嬢であることを隠し勤める刑事と、頭のよく切れる毒舌な執事が織りなすショートショート形式のミステリー。

基本的なストーリーは令嬢が執事に事件の概要を伝え、安楽椅子探偵の執事がいとも簡単に解決するという大枠。

感想

1話1話が短いことと、トリックが読者でも推理できるくらいの情報は揃っており小中学生でも読める一口サイズの推理物で非常に面白かった。

1冊丸々使って本格トリックが展開される、しっかりとしたミステリ作品を所望する人には全く合わないが、ミステリが初めてでさっくり読みたい人には最適と言っても差し支えないレベルに仕上がっていると思う。
それでも活字が苦手であれば映像作品になっているのでそちらをお勧めしてもいいかもしれない。

黒い家のような恐怖心を煽るサイコパスも出てこず、

事故物件のような超常現象も起きず、

ドグラマグラのような精神病も出てこず、

そんないずれとも違うテイストが美味しいね!


最後に

~10月20日(日)23:59まで、Amazonプライム会員限定でKindle Unlimited 3か月無料キャンペーンが行われています。

キャンペーンページ – Amazon

Amazonプライムに加入している必要がありますが、新規登録者や暫く登録していなかった人は1か月無料キャンペーンなども同時に行われているはずです。

挙げた作品が気になった方はお試しで加入してみてはいかがでしょうか?

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