2025年4月から原付の対象が広がるけれど、別に今の125ccが乗れるわけではない

こんばんは。

排気量125cc以下、原付きに 来年4月、出力制限を条件に区分 – Yahoo!ニュース

排ガス規制の影響で原付の生産がなくなる…来年4月から125ccのバイクでも出力制御すれば原付免許で運転可能に 警察庁 – Yahoo!ニュース

こんな感じのニュースを見て

「自動車免許しか持ってないけど友達の125cc借りられるじゃん!」

とか

「小型二輪の免許無駄になるじゃねーか!」

なんて、タイトルすらろくすっぽ読まずにTwitterなどで暴れる予定がある人の代わりに一次ソースを調べてきたけれど、全然そんなことなかったので簡単に書こうと思います。

まあ、暴れる予定の人はこんな記事読まないし、 出力制御すれば の部分をしっかり読んでいたら暴れない。

ちなみにこの記事の結論は

です。


簡単に説明すると

・2025年4月から、一部の排気量125cc以下のバイクを原付扱いとし、普通自動車免許で乗れるようにするのは本当。

現行の125ccは全て対象外なので、改正後も普通自動車免許じゃ乗れません。

・その対象になるバイクについては今後各メーカーからきっと発売されることでしょう。

です。

普通自動車免許で乗れる125ccの条件は?

各種有識者会議等 | 警察庁

困ったときのgo.jp。
上から4分の1くらいスクロールした辺りにある

二輪車車両区分 >
二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 >
第3回(2023年12月4日) >
03 二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 報告書(案)の概要

を見てください。

そうすると

新基準原付:125cc以下+最高出力を4kW以下に制御

と書かれている箇所があり、これが普通自動車免許で乗れるバイクとなるわけです。

先の資料の一つ下にある 04 二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 報告書(案) にも興味深いことが書かれていて、

現行原付と同等程度に性能を抑えた二輪車車(以下「新基準原付」という。)を新たに一般原動機付自転車とすることに関し、新基準原付の安全性や運転の容易性等を重点に検討を行うこととした。

とありますので、実態としてはほぼほぼ変わらないのが正解。

実態としての原付の範囲

例えば日に1台は必ず見ると言っても過言ではないレベルの HONDA スーパーカブ のスペックを見てみましょう。

スペック・サイズ | HONDA

スーパーカブ50スーパーカブ90スーパーカブ110
排気量49cc85cc109cc
最高出力2.7kW [3.7PS]
7,500rpm
5.1kW [7PS]
7,000rpm
5.9kW [8.0PS]
7,500rpm
※90に関しては公式カタログが見つからなかったため、複数の販売サイトを確認の上同一の値を確認できたものを記載しました。

この最高出力が4.0kW以下に制御されたものを新原付と呼ぶため、排気量90ccですら新原付基準を満たさないことが分かりますね。

ちなみに自分の乗るHONDA PCXは9.2kWなのでカスりもしません。当然ですね。

新原付基準を満たすバイクはどれ?

発売されることを願って寝てください。

再度の結論

ではまた!

コメントする